管理する人間と管理される人間

 面白い夢を見た 管理する人間と管理される人間がいて、管理される側の人間は特定の区画、屋内から出てはいけないことになっている 出ても良いが出ると射殺や捕縛をされ、実験または食料に使われる その体制を崩そうとする少年と少女といい年こいたおっさんの話だった


 おっさんはその体制ができる前から生きていた ということから、そこまで長く続いていたものではないようだ 特定の区画の中は人工灯がほのかにあるが基本的に薄暗い 壁や床は冷たく灰色なコンクリートでできており、管理される人間は番号をふられていた 時期が来るとどこかに連れて行かれる

 おっさんの年は連れて行かれる人間を大幅に超えていたのだけど、それはなんとか隠れて過ごしていたから ということらしかった どうやら屋根裏や排水管のあたりにはマザーの管理システムが届いておらず、警備も薄いのだという おっさんは少年少女に外の世界の話を聞かせて脱走を企てさせた

 体制を管理しているマザーのような場所があり、そこを破壊すれば管理体制は崩壊し、あとは人間だけが残るだろう そうすればこちらの人数が圧倒的に多いのだからなんとかなる そういうことらしかった おっさんは他の所で管理されている人間に外の話をしに行くのだと言って結局姿を見ることもなかった

 マザーの破壊方法はたしかパイプ爆弾がいくつも重なったようなものだった 少年少女は少年が2人 少女が1人だったか 警備をくぐり抜けておっさんに教えられたルートを通りながら自我を成長させていった 少年らは言葉がギリギリわかる程度の知能しか与えられていなかった

 その感情やら初めて覚える痛覚への反応なんかが面白かった

 少年少女の外見について 少年1はツンツン黒髪のよくいる主人公のような外見にクソ無気力な目 少年2は白い短髪に褐色肌で理知的な目 少女1は肩ほどまでの金髪に無垢な目 全員かろうじて与えられたハリポタのドビーみたいな服を着ていた そんな感じだった

 で、紆余曲折があり、少年2が警備の人間を引き付けて瀕死の重傷を負ったりもしたけどなんとかマザーを破壊した ある年齢になると連れて行かれるので管理施設には少年少女しかいなかった とりあえずやたらにあった死体と警備員たちをペースト機械に詰め込んで油であげて食べていた

 少年1はめちゃくちゃ冷静で冷めていたので普通に食べていた 少年2はさすがにそれはちょっと・・・などと言っていた おっさんはペースト人間フライをはんぺんみたいな味と形容していた ペースト後のものは、はんぺんの素みたいなものになっていた それは今まで少年少女に与えられていた食料だった

 他にもなんかやたら繁殖させるための房とか警備員の鬱憤を晴らすための房とか色々あった 外の世界とやらは描写されなかった

 極めて少ない経験の内の知識しか無いわけですが、このまま外に出ても少年少女が助かったとは思えないですね 多分おっさん以外のたれ死ぬかまた別の施設に入れられるんじゃないでしょうか しかしなんかハッピーエンドみたいな空気でした

 外の世界が荒廃した世界だったりしたらそれこそ食料調達の問題があるので順番にペースト状にして食べてくらいしか生き残る手段無いんじゃないですかね・・・

 おっさんはペーストフライを食べてから全く見かけなくなったのでおそらくどこかへ行ったのでしょう