人種の話

人種設定考察

(全体に追記・編集20110812)

 ファンタジーでよくある種族は、人間、エルフ、獣人であると思う。

 獣人などは獣と人の配合ではなく元は奇病などの症状説。現在では種族として確立されており、通常の人間よりも身体能力諸々優れているがあくまで病気であるため寿命が短い。エルフ種は秘境に住んでいた別種という事で良いんじゃなかろうか。元人間が特殊な環境下で独自の進化を遂げた姿だとか。

 その後、奇病としての悪い症状は薬や伝統的な処方によって改善され、全体の寿命などは延びたが外見的な症状に関しては遺伝され続け現在に至るとかね。良いね。そして主人公の仲間あたりに「悪い症状」が出てしまって今ではその対処法を知る人も少なく会ったと思えば秘境にある希少な薬草が必要云々イベント。

 現代においても思考の古い人間種や長生きのエルフ種達はその獣人種に「病気持ち」とか「奇形種」とか言うのか。穢れた血みたいに。そういう事も相まって獣化種を種族として確立させたは良いがその名称と元の人間種の名称をどうするかで物議を醸し出すんだろう。仲間に対して蔑称を言われて主人公がおキレになると。

 対処法が考案されていない当時、明らかに外見の変わる奇病であった為に追放や隔離が一般的だったとすると、間違いなく寄り集まって出来た村やその発展形の国家があって仕方ないな。獣耳がピョコピョコ翼がフサフサ完全に天国。その国家では別種族に対しての軋轢がより一層凄まじかろうと思います。

 こう考えると、よくある「獣人種やエルフ種は数が少ない・脅威である・外見が違う為に人間種から差別や迫害を受けている」という内容に納得が行くと思うんだけど。獣人が実際に居たら明らかに人間種より繁栄すると思うよ。そんな弱い生物は駆逐されるだろうに 文化の形成を待ってくれるとも思えない。

 「獣化種という呼称は我々に対しての差別意識を増長させる」とか意味の分からんことを言い出して「獣人種」に変わったとか「人間種」も同じ理由で「素人種」と呼ぶようになるとか。しかしそれだと素人という意味になるんだクソがとかまた物議が盛んに。誰か良い名前思いつきませんか。ぜひ教えてください。
 翼人種、猫人種、竜人種など(似ている獣名)+人種程度しか思いつかない。
 彼らの良い総称はないだろうか。
(追記:純人種など、基本体であるという事を全面に押したものにすれば獣人種などの呼び方は単なる区別の物と感じられ問題は緩和されるのではないか?)

 明らかにケモノケモノした獣人を考えてみようか。
 獣化病進行度1、2、3、4、5
1→限りなく人に近いが獣的様相
2→1より獣っぽい
3→体毛など生えてきてまさに獣系 翼人種はこのへん
4→骨格なども変貌し始める この辺で翼人種は形的に飛べるようになる
5→理性など無くなる魔物化

 この基準で行くと猫人種で言えばおそらく ネコミミしっぽなどが1、ヒゲや爪が出れば2、手足がモコモコし出したら3、顔が獣っぽくなる後足が逆関節などで4、我を忘れて5 というような具合でしょう。6くらいになると完全に魔物扱いになるだろう 5ならまだ意識を取り戻せるという設定があっても面白いかも知れない。
 非常に酷なことだ。

 エルフ種は大体 耳が長い、色素が薄い、肉体が華奢で頭脳が潤沢 などの特徴がある。ここから考えて魔物や外敵の少ない地域で進化してきたと考えられるので、やはり山奥の秘境とかに少数でこっそり住んでいたんじゃないか。外敵が少ないので思考しては文化を発展させてきたと。色素が薄い事から洞窟に住んでいそうだ。

 洞窟や森の中など日当たりの良くない所で暮らしていたから色素が薄く、運動も少ないので肉体が華奢、遺伝されていき種族としての外見的特徴へ昇華されたのか。耳が長い・尖っているのは知らん。のんべんだらりと暮らしている所を開拓してきた人間種獣人種に追い出されたりするという状態になりそうだ。
 そりゃ嫌いにもなる。

 暇から哲学が発達したとも言う。精神的な文化は最も発達しているだろう。各自の学力水準などもおそらくエルフが最も高い。

 代々自然と共に暮らしてきたので精霊などと仲良くなりやすく、それがゼロ使とかにあるような精霊魔法など独自の魔法技術につながるのかもしれない。少なくとも魔法や人間獣人の文化に対して独特な視点と感想でも抱くだろう。それもかなり高尚な理論や性質を持って。伊達に暇じゃない。さすがエルフさん。

 しかしおそらくこういった事実は、国の体裁保持による揉み消し捏造、紙の貴重さによる記録不全、など色々な理由で後世(=現代)には伝わっていないんですねわかります。昔話として伝承される程度だろう。「昔は皆同じだったのじゃ」「うっそだあー!」のように、老人が語る昔話程度にしか残っていないと思われる。
 そう考えると人間種が最も進化してない

 獣人種は能力、エルフ種は知恵、とくれば人間種の強みは数の多さにしかならないか。器用貧乏種族とも言える。しかし元であるだけに稀に特殊な奴も生まれるだろうし、適応力や中立性、歴史の古さは評価に値するかも知れない。

 今日もファンタジー脳が回転している。